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50代の難病患者(SLE・SJS・うつ併発)の生活・・・全身性エリテマトーデス(SLE)・シェーグレン・うつ他

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自分の「最期」は自分で決めたい。『鎮静』

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最近、ネットをにぎわせているこちら「鎮静」の話題。

みなさん、お読みになりましたか?

 

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あくまで私個人の感じ方ですが・・・。

私の母は、末期の肺がんで手術も受けられずに治療していました。

がんは脳にも転移し、とっても「困ったちゃん」になった母は、

病棟の看護師さんに車いすに拘束され、

私は仕事中でもいつでも、看護師さんに呼びつけられていました。

 

もう治療することもない「困った患者」

 

こういう時、病院のスタッフはとても冷たいんです。

 

家族に対しても。

 

 

ソーシャルワーカーさんに助けていただき

普通は順番が回ってこない「ホスピス」に

入れていただくことができました。

 

ここで母は、手厚い介護を受けることになります。

きつい言葉で叱られることもない。

ちょっと熱があっても、

大好きな入浴は欠かさず入れていただける。

 

そして私たち家族にも

気持ちを吐き出すために

やさしい言葉をくださったスタッフ。

 

なによりも

「ホスピス」にはいれてよかったと思うことは

痛みに対してのコントロールのプロであったこと。

 

最期の数日は「鎮静」で寝たきり。

一方的に話しかける日々でしたが、

無駄な「輸液」で身体がむくむこともなく

呼吸の苦しさにもがくこともなく

安らかに旅立ちました。

 

さて。

記事では、「鎮静」は治療だと思って今まで行ってきた医師が

患者本人の意志ではなく、

医師や家族が決めた「鎮静」で最期を迎えることに

悩みを持ってしまいます。

 

家族だって、本人のためとは思いながら

勝手に決めてしまって・・・と悩むこともあると思います。

 

でも。

私は母を看てきて、

母はとてもいい最期だったと、

本当に心から思っています。

 

自分が同じ病気になって、

同じ経過をたどったとしても、

母が受けたような治療や疼痛コントロールを

受けることはできるのだろうか?

 

「鎮静」のない治療の中で亡くなった

肺がん患者さんのご家族にうかがうと

最期はかなり苦しまれたと聞きます。

 

「鎮静」はとても高度な技術が必要な治療です。

中にはうまくコントロールできない医師もいると思いますし、

医師自身が「鎮静」に否定的で

患者が望んでも受けられないこともあるそうです。

 

自分の「最期」を自分で決める。

当たり前のようで、本当に難しい。

 

命の期限をちゃんと受け止められるのか?

自棄になったりしないのか?

 

そういうその人その人の性格も

考えなければうまくいかないと思います。

 

でも。

「最期」の選択は自分でしたい。

そう思う人もいるのは確か。

 

その選択をすることができ、

またちゃんと守られる「システム」作りも必要で

そういうものが

もう少し進んでもいいのではないかな?

と、私個人は思っています。

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