内視鏡の話、こんなに引っ張るつもり
全くなかったんです・・・。
「その2?」ってなんだよ?
って、思っています・・・。
・・・
さぁ。午前中は胃カメラです。
今までの経験では、こんな感じで進みます。
・処置室の呼ばれ、背後に枕が設置された椅子の
指示された場所に座ります。
・名前などの確認をし、肩に筋肉注射
(ブスコパンといって、内臓の動きを抑える薬です。
筋肉注射・・・痛いんですよねぇ。)
・胃の中の泡を消すという薬を小さな紙コップで渡され
一気に飲み干します。
・枕に頭をあずけ、上を向いて口をあけ
看護師さんにドロッとしたゼリーを入れられます。
キシロカインゼリーといって、ゼリー状の麻酔薬です。
ちょっと甘みがあります。飲み込まないように気を付けて
出来るだけゼリーがのどの奥まで届くように工夫(?)しながら
時間まで待ちます。(3~5分くらいでしょうか?)
・看護師さんの合図でのどに残ったゼリーを飲み込みます。
(のどを中心に感覚がなくなっています。)
・看護師さんの案内で検査台まで移動。
・看護師さんがのどにスプレーをかけてくれます。
これも麻酔薬です。
・台の上で指示通りの体勢になります。
・看護師さんが指に酸素濃度を測る器械を取り付け
点滴で安定剤を入れてくれます。
(すこしボーっとします。)
口にはマウスピースのようなものをはめられ
唾液は飲み込まず垂れ流すようにと
口元にガーグルベースという豆型のお皿のようなものが置かれています。
・この体勢でしばし待ちます。
・内視鏡の担当医登場!
・挨拶するもマウスピースでうまくしゃべれず。
ドクターも軽く挨拶してくれたりしながら早速検査開始。
と、こんな流れでしょうか?
安定剤や念入りな麻酔のおかげで、スムーズに検査が進み
細胞を取ったり取らなかったりでまもなく終了。
その後、室内の別ベッドへ移動し、30分ほど休憩し
ふらつきがないことを確認したら退室。
以前は、検査の際にドクターが結構しゃっべってくれて
(ポリープがあるとか赤いとか、きれいなもんだ。など)
なんとなーく自分の検査内容を確認できたものですが
いつからか検査中のおしゃべりはなくなり、
いまや検査結果は、外来の診察室ではじめて聞く。という感じです。
胃カメラですと、体勢的に自分でモニターを見るのも
難しいですしね。
と、ここまでは今までの経験上の流れ。
今回のこの病院は・・・
安定剤などは使いません!
しかも、麻酔はキシロカインゼリーオンリー。
そして、とても苦い・・・。
さすがに胃の中の泡を消す薬は飲みますが、
そのコップは捨ててはならず、指示があるまで手に持ったまま。
流れとしては・・・
○処置室に呼ばれる。
○名前と生年月日を伝える。
○一人用のソファーが5つ並んでいて
指示された場所に座る。
○5人揃ったところで、小さな紙コップを渡され
一気に飲み干し、コップを捨てないように指示される。
○「ドロッとしたのを口に入れていきます。
上を向いて頭を椅子に預けてください。
飲み込まないで3分そのままで。」
と言われながら、ゼリーを口に入れられていきます。
(・・・流れ作業です・・・しかもゼリーが苦いです。)
○上を向いて、ゼリーの苦みとたたかいながら
看護師さんから注意事項などの説明を聞きます。
(時折、あと何分です。など教えてくれます。)
○3分経過
「はい!3分経ちました!先ほどのコップに
口の中のものを吐き出してくださーい。」と
ティッシュの箱からひとり2~3枚渡され、
口の周りを拭いたらティッシュを紙コップに詰めてから
ゴミ箱に捨てるよう指示されます。
(本当になんとシステマティック)
○誰々さんは何番のドアの前で、など指示を受け
廊下へ移動。
○検査室の前で待っていると看護師さんに呼びこまれ
靴を脱いで台に乗り、体勢を整えられる。
大きな紙エプロン(よだれかけ?)をつけられ、
よだれは垂れ流してね~と言われるも・・・
「このエプロンだけで受けとめるの?」とちょっと不安に。
○マウスピース装着。
○検査担当医現る(こちらも女医さんでした!)
さぁて。有無も言わさぬ速さで進んでいきます。
なんか、いつもの病院より太いファイバースコープが目の前に・・・
「カメラ入りますよ~」の声と共に侵入開始。
『痛い!なにこれ!!!』
緊張が高まり、のども狭くなり
スコープは行き止まり、私はむせる。
「力抜いて~。緊張してると余計に苦しいよ~。」
『いや。すでに苦しい。無理、無理無理!!!』と涙目。
しかし、無情にも力技で押し込まれていく。
すでにここで、「ゲボゲボ」身体中で軽くけいれん。
看護師さんに身体をおさえられ
「はい。一番狭いところ通過したからね~。」
「呼吸は鼻から吸って、口から吐く~。」
「力抜いて~。ダラ~ンと。」
「視線はなるべく遠くにね~。
近く見てると身体に力はいっちゃうから。」
矢継ぎ早に指示を出され、脳内パニック。
視線は隣のベッドで検査しているスタッフの足でさえぎられ
『遠く、遠く。』と思いつつどこを見ればいいのかわからない。
呼吸にいたっては、
『鼻から吸う?鼻から???どうやって???』ただのパニック状態。
カメラが進んでいく様やぶちあたっていく痛みをリアルに感じながら
さらに空気が送り込まれる・・・。
・・・
ただただ痛かった。苦しかった。
途中でドクターに蹴りを入れそうになった。
・・・
細胞は十二指腸までで7~8か所くらい取ったのでしょうか?
もう、意識朦朧・・・感覚鋭敏。
涙まで出て、鼻もつまり、すでに空気を鼻から吸いこむのは不可能。
やっと、胃カメラを抜く段階に至りほっとするも
胃カメラの逆流が「逆襲」に思えました。
盛大にえづき、盛大になにかが口からこぼれ出る・・・。
胃は空っぽなので、涙と共に生産されたなにかなのでしょう。
看護師さん、あまりの量にティッシュを大量に口にあてがってくれました。
もう、だえきは垂れ流してね~どころの話じゃないです。
(なるべく穏やかな表現を心がけましたが、
気分を悪くされた方がいらっしゃったらごめんなさい。)
・・・
安定剤。
その働きはまさにグッジョブ!です。
これからは、安定剤を使用しているところで受けよう。
こちらの病院のお世話にはなるまい・・・。
・・・
安定剤を使用していないのに、フラフラ。
立ち上がるのさえ、おぼつかない。
けれど、ここは大学病院。次の患者さんが待っている。
ベッドを明け渡さなければ・・・。
力を振り絞り、検査が終わった報告を受付窓口へ。
「細胞取ってますので、お食事は、〇時以降ですね。
まず、水を少量含んで少しずつ飲み込んで、
のどの麻痺が取れているのを確認してくださいね?
・・・あら?午後も検査?」
『・・・はい。』
「じゃあ、お食事は我慢ですね・・・。
えっと、予約時間は?」
『緊急検査でムリくり押し込んだので
予約時間は23:59です・・・。
先生があいてるところで検査するから
午後になったら受付して待ってるようにって・・・』
「検査医の指定は・・・ないですね。
午後は1時からなので、1時になったら受付できますからね?
検査、早い方がいいですものね?」
と、親切な対応。受付嬢さま、感謝です。
・・・
予定ではこの空いた時間に残りの(まずい)下剤を消化予定でした。
が、先ほどの胃カメラショックがまだ癒えない。
検査室の区域を出て、広い廊下の壁際に設置された椅子へ座る。
ほどなく爆睡(!)
(神経が細いのか図太いのか、まったく理解不能な私。)
荷物を抱えたままなので、時々意識が浮上します。
視線を感じてそちらを見ると
先ほどの内視鏡の検査スタッフさんたちが集団で移動中。
『本当に、たいへんお世話をおかけいたしました…。』
心の中で謝罪しながら、また沼へおちていく・・・。
・・・
少し力を取り戻し、念入りにおトイレを済ませ
1時前に検査室へ。
大腸カメラ用の問診票へ記入を済ませ、血圧測定。
??? 『159?(上が)(そして脈拍は)199・・・』
受付嬢へ相談。しばらく時間を置くことに。
いや・・・先ほどまで超安静体勢で熟睡だったんですけど・・・。
時間おいても無駄なんじゃ?
胃カメラショック、恐るべし・・・。
計りなおしても『上は154。脈は190』
しかし!私は朝から、早朝から頑張ったのだ!
あのまずい薬を再度飲むなど・・・(汗)
必死に状況を説明し、なんとか問診票を受け付けていただいた。
そう。もし、だめならドクターがストップするでしょ!
諦めたら負けだ!
・・・
大腸検査。
結果から言えば、楽勝でした。
胃カメラの苦しさを思えば、なんてことない。
(多少衝撃に驚き、身体が跳ねて看護師さんに
押さえ込まれましたが・・・)
あの「前処置」さえなければ本当に楽勝。
細胞を7つ取ったとの報告をうけ、
最後に注入した空気を抜いていただき終了。
途中から仰向けに体勢を変えたので
モニターも見られたし、いや~我ながら「腸美人!」
(こんなにきれいな腸なのに、なんで消化管の不調があるのか?
まったく不思議・・・個人的感想。医学的根拠はないです。)
大腸検査の様子も書く予定だったのですが
ここまでが長すぎる!
ので、諦めました。
書くほどのことも何も起こらなかったですしね。
この日は本当にぐったりでした。
帰宅後の記憶がありません。
いえ、帰宅途中の記憶もないかも。
次回は「膠原病科外来」と「消化器内科外来」と2週にわけて
検査結果を聞きます。
・・・・
教訓:胃カメラ検査は「安定剤点滴」をしてくれる病院で受けよう!
(今回は、検査目的が細胞採取なので
ファイバースコープが太かったのかも?と、
冷静になれば、今までの胃カメラとは
目的が違っていたのだと理解できました・・・)
内視鏡編「その2」で終わってよかった・・・。